前の続きです。
経営者向けトレンドデータなのか、マーケ向けデータなのか。
あくまでも後者での限界があるという話しです(嘘
前者のためだけだとするとコストバイパフォーマンスは・・・(笑
今回はもっと具体的な話にするか。例えば、、、
●家電製品
近年まで「家電量販店パネル」(有名なのはGfk)はかなり有効なデータだったといえるでしょう。
この手の製品は、家電量販店からの購入がかなりの部分を占めるようになり、町の電器屋さん(ナショナルとか東芝とか日立とかのFC?VC?)での購入が大幅に縮小してきたからです。このデータが電機メーカーにとって、かなりの信頼性があるのです。
が、この家電量販店パネルですが「大型カメラ店」系(ビックカメラとかヨドバシとか)はもともと含まれていなかったようです。しかも、とある「大手家電量販店」(ヤマダ電機だったかな?>未確認)がパネルから抜けるという事態もあったりするようです。
それでも、かなり有効なデータではあります。
が、これも電機メーカーの製品領域それぞれをとって考えると、当てにならない部分は多々あるなと。
「電球や蛍光灯、乾電池」などなど。これらはSMでもCVSでも買われてるでしょう。数量・金額はまだまだ小規模なのかな?。年末の大掃除の時期なら電器屋かもしれないけど、寿命による買い替えならSMとCVSも少なくなさそう。
「電動歯ブラシ」はどうでしょう。安いものはドラッグストアでブリスターパッケージの吊るしで売られてたりします。必ずしも電器屋とは限りません。以前「イニシャルとランニング」でも触れたけど、本体を安く売ってブラシヘッドの買い替えで儲けるというビジネスも成り立ちます。消費者からの距離を考えると、歯ブラシが電器屋で売られている方が違和感があります。少なくとも、電動歯ブラシの替えブラシを買うために電器屋さんに行くという習慣はまだ定着してないと思う。
☆こうなると「家電量販店パネル」だけでは当てはまらなくなります。
「電気シェーバー(ひげそり)」はどうでしょう?
これは流石に電器屋さんで買われることが殆どでしょう。
でも、T字のカミソリはドラッグストアで売られていて、最近は電池を入れて振動で剃るタイプもあるみたいだし。シェービングクリームやアフターシェーブローションなどなど、こちらもトイレタリー製品との親和性のほうが高いですね。
●化粧品とかOTCとか
これも以前から「薬粧店パネル」というのがインテージにあります。
で、まず「化粧品」ですが、これはもともと百貨店を中心にした制度品・コンサルティング販売という領域と、セルフの領域があり、このパネルデータだけを頼りにするということはないのでしょう。(矢野経などの業界ヒアリングによるデータも参考にはなるかな)
過去においても、マーケット変化はあります。
訪販メーカーや通販メーカー(コーセー、オルビスなどなど)からの突き上げも多々あったはず。さらに、トイレタリー業界(花王、ライオンなどなど)からのキャッチアップもあって混沌と。
さらに、今現在の目の上のたんこぶはDHCとファンケルでしょうか?
まずどちらもこれまでの店舗業態と違うネットがあります。CVSにも展開しているし、ファンケルはショップ展開もすごい勢いです。
☆こうなると「薬局・薬粧パネル」だけでは当てはまらなくなります。
「OTC等」も同じ。売り場が薬局に限定されないのです。特徴的には、やはり以前にも話した「サプリメント」。
ドラッグストアや薬局で横ばいで推移(=安心)のつもりでいたら、実は通販やネット流通は拡大し、市場規模が2倍・3倍になっていた。気が付くと取り残されていた・シェア低下なんてことも・・・
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