2006/09/21

イニシャルとランニング

ユーザー囲い込み戦略の中で、最も古い戦術の1つ。
安いイニシャルでユーザーを獲得し、ランニングで儲ける、という方法。

例えば、コピー機ですが、古くは「高いコピー機を売ってそれだけ儲けるのではなく、安くてもまずはコピー機を提供し、その後コピー用紙を売って儲けてた」らしい。
今はコピー1枚いくら+メンテ付きで儲けてるのかな?

同じようなことは、沢山ある。
「電動歯ブラシ本体と替えブラシ」もその1つかも。
本体が安いので飛びつくと、実は替えブラシが結構高かったりする(笑


イニシャルとランニングの逆発想として、良い例と言えるのは、
家電業界の「インバータ」の考え方。エアコンとかにあるヤツね。
製品はちょっとお高いけど、その後のランニングコスト(電気代)が安く上がります!、なので、その製品の耐久年数で十分に元が取れますよ!、という売り方。
消費者にとってもメーカーにとっても悪い話ではない。


イニシャルとランニングに関連して、「営業担当」について・・・
営業さんは大変だろうとは思う。コンペもあったりで理解できなくはないが、
●仕事を安く取ってくる傾向がある。営業成績がその人の成果になるので、その傾向が強くなる。
●しかも、その営業先を継続したいので、能力の高い人にその仕事を当てようとする。

こんなことが私の仕事領域にもあったりするわけだ。

国内トップ2のような装置系は、唯一無二の売り物(パネルデータと視聴率)を持っているので、まずはこれを売ることが優先され、このデータの動きに変化(悪い言い方をすれば矛盾点)があれば、さらにアドホックテーマが発生するという、なんともすばらしいビジネスモデルがあるのでいいのだが、、、
アドホックテーマ中心で食っている会社では上記の2点(●2つ)はかなり厳しい状況を生みかねない。

※能力の高い人は、その人個人で営業力がある(クライアントとの関係性も深く継続力がある)のに、営業さんから降ってくる仕事に時間を割かれ、担当クライアントに注力できなかったりするのである。


#ま、理想と現実があるので、まずは稼ぐことも否定しないが、私個人としては、営業さんよりはコンサル的な立場を追求して行きたいと思っている。
#どうタイムシェアするかが今後の課題だが、もうずっと課題のままである(笑

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