私は、これまでマーケティング業界一本槍だが、実は家電系のプロジェクトはあまりしていない。
二昔前くらいに、10年先のAVCCを考えるというテーマでデルファイを手伝ったことがあるくらいかな。あ、でも近年も、新製品モデルのCLTやFGIはいくつもしてますがね。ただ印象として、家電業界はしてないなぁと。
自動車業界の技術系からの依頼は、二昔前くらいからポツポツ出始めていて、デザイン、運転操作性やカラー・塗装などのテーマがありました。当時、クライアントから聞いた話しでは、同じリサーチでも研究開発費扱いとした方が税金が安いらしいとか(本当か?)。
ですが、家電業界のデザインや技術系でもマーケティングテーマはあり、脈々と続いていたのでしょう。
リサーチで言えば、ユーザビリティ調査。
ユーザーインターフェイス設計(ユーザーオリエンテッドの設計)であるとか、操作方法の統一化などのテーマはあるわけです。
ある家電製品を手に取った時に、その使い方が直感的に分かる、取説を見なくても正しい操作方法が分かることは重要です。
が、、、
●アナログのカメラユーザーがデジカメ(コンパクト)を上手く使えない
●デジカメは使いこなせるけど携帯電話の写真機能が上手く使えない
●VTRは使いこなせたのにDVD・HDレコーダが使えない
●電話(固定)は当然できるけど、携帯電話には手も足も出ない
●携帯電話は機種変更をすると、もう使い方が分からない
などなど。
ユーザーはその入り口によって、新しいモノに対するストレスが大きく違うことに起因しているのでしょう。
ワープロを使っていた人はMS-WORDが使いにくいとか、MACやWSのDTP利用者にとってMS-WORDは訳が分からないとか、MS-EXCEL/WORDに慣れた人にとって使いにくいソフトが多いとか(私個人は特に「筆まめ」が使いにくかったな)・・・
ところで自動車は、どこの国・どこのメーカーでも、運転できないということはまずない。なのに家電系は・・・・・・
家電系は、その覇権争いをしている最中なのでしょうかねー。
私の携帯電話使用歴で言うと「ソニー」が圧倒的に長く、ジョグダイヤルに慣れてしまったため、他の機器類→DVカメラなどもジョグダイヤルは使いやすかったりします。
なので、同一メーカー内での「操作方法の統一」を目指すことは悪いことでもないのかもしれませんが、、、
#規格統一さえできない業界のくせに!、というイメージが残ってしまいます。
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