メーカーというのは多くの業界で、現実の販売数量が掴めないことがあるようだ。
当然、生産数・製造数は分かってるし、出荷数も分かっているので、nearly equalで自社の販売数量が分かる業界が多いとは思う。
が、他社は分からなかったりする。お互いに同一業界と思っている競合同士の場合は情報の共有化もあったりでまだいいが、世の中そんな商品ばかりではない。というかそうでない商品の方が多いのではないだろうか。
要は本当のところのシェアが分からない商品が実に多いのである。
シェア信仰の強い日本にあっては、目標が定まらなかったりするわけだ。
※あ、シェアはこの場合、販売数量シェアね。保有シェアでなくね。
そんな時、各種パネルデータは役に立つわけです。
最も一般的なのは、消費者パネルデータ。有名かつ最も大規模なのはインテージのSCI。
実物(データも調査票も)を見たことがないので多くは語れませんが、ブレイクダウンした時の信頼性は下がってしまうのでしょう。バーコードが導入されて、消費者側の非認知や誤認、曖昧さは減ったのでしょうが、やはり市場規模の小さい商品を地域だ年代だとブレイクダウンしていくことには無理が出るのではないかと。
※視聴率はさらに大きな括りで捉えるしかないデータです
その点で、流通パネルデータは消費者パネルデータより信頼性が高いと。場合によっては悉皆調査に近いものが得られると。消費者に売っている現場のデータですからね。消費者全員を調べることは出来なくても、あるモノを売っているところ全てを調べることは不可能ではないので。
インテージではSDIですね。チェーンストアやCVSは個別にPOSデータも持ってます。
こういった消費者パネルと流通パネルのデータを見れば、全体の傾向は掴めるということです。長年、このデータを中心に時系列で捉えているので、誤差も大したことではなく、収まりはかなりいいでしょう。経営層・より高い管理者層はこれを見て動いてきたと言えるでしょう。
#言い方は悪いが、上層ほど詳細までを見る必要はないので「横ばいだからOK/小さいマーケットだけど右肩上がりだからイケイケ!」みたいなね。
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