成功商品の事例を1つ(笑
例えば、花王の「トイレクイックル」について。
これって、新登場したのはいつごろだろう?バブル期かな?それより前かな?
でも、これはきっと時代に関係ない成功事例だと思う。
まず商品企画の発想について(現場は知らないので推測ですが…)
・この商品、そもそもはトイレ掃除用洗剤からの発想に過ぎない
・トイレ掃除用洗剤を、ウエットティッシュ型にしただけに過ぎない
でも、それだけではない、私が成功だと思う視点は、
●まずブランドを替えている点
家庭内の掃除用には「マジックリン」というブランドがあり、これは洗浄剤・洗浄液の技術シーズというかモノがあったはず。「バス・マジックリン」「トイレ・マジックリン」とか。
でも、これは、ユーザー視点?から「マジックリン」ブランドとはせず、「クイックル」ブランドに展開。紙に液をしみこませただけの商品なのに、別ブランドとしているのはなぜだろうか?
※しっかりとした消費者研究の結果だろう(と思いたい>笑)
※クイックルワイパーとかにも展開してるし、シーズ発想ではないなと。
※(あるいは、センスのいいトップの判断・独断かも>笑)
●ブランドは兎も角、「掃除の文化」を変えたこと
便利だから売れた、家事が楽になる商品だから売れた、というのは間違いではない。
でも、ウエットティシュ型にしただけですよ!という売り方では間違いなく、消えていたでしょう。
主婦にとってはハザードが大きすぎる商品です。要は、それだけでは「ただ高い商品」ということ。
例えば、虫除けスプレーとか日焼け止めをウエットティシュ型にしただけで売れるかということです。
「トイレクイックル」が売れたのは、他の理由があります。私が思うには、それが「掃除の文化」を売ったと言うことだと。
★これをトイレに置くだけで、ご主人や息子が自分でトイレ掃除をしてくれる
(阻喪した本人が掃除をするという、エチケットを売った商品)
だと私は思ってます。
紙を厚手で大きくしたのは、
「主婦がトイレ掃除するのに手を汚したくない」という発想から出てきただけとは思いにくい。
それが「厚手で大きい紙が勿体無いから、トイレまわり全体を掃除する」「夫や息子も掃除しやすい」、さらに「こんなことを妻・お母さんに全てやらせていた、と気づかせる」商品であったんだと思います。
これがブルーオーシャン?だとすると、都合よすぎでない?
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