2007/08/31

世代論はステロタイプ?②

 
世代論に否定的な人は、自分自身が世代で大きく括られることに否定的なんだと思います。
特に否定したくなるものとして、

「団塊世代は実はコンサバ」「団塊ジュニアもコンサバ」などという括り方。
世代を、ライフスタイルのステロタイプのみで語ろうとするやり方に否定的なんだと思います。
なので、世代論ではない「ライフスタイル(の多様化)」で何とか説明したいのだろうと。


でも、ライフスタイル論と世代論は並列で考えて良いのではないかと思っています。
どちらが上位とか下位とかは決めてしまわない方が良いと思うのです。

私は、ライフステージ(そのチェンジや発生するイベント)や各ステージでの共通経験がまず背景にあって、その上にライフスタイルと世代を考え合わせるのが理解しやすいかなと思っています。
※いや、そうとは限らないか(笑

今現在、定年退職を迎えようとしている人たちが、人口のボリュームゾーン=団塊世代であるという事実、団塊ジュニアは今、結婚~出産~子育ての時期にあるという事実/また就職の時期にバブルが崩壊していたという事実、などがあるのです。


#ライフスタイル分類は、意識という「ゆるさ(非恒久性?)」を元にすることが多いのだけど、ファクトベースで何らかの分類ができるといいなと思ってます。こういう時に共分散構造分析が使えそうですね。
 

2007/08/30

世代論はステロタイプ?

 
ライフスタイル分類には限界を感じる!と、
クラスター分析の限界
「人はたくさんの仮面(ペルソナ)を持っている!」
などで持論を書きましたが、

●ライフスタイル論に食いついてくる人=好きな人、は少なくありません。
●一方、世代論には否定的な人が少なくありません。

というのも、世代論の展開の仕方がステロタイプに終始しているからかもしれません。
世代論自体がそういうものだということもできそうだし、そういう使い方ができる便利なものである、とも言えますが・・・


例えば、
(戦前派、戦中派はとりあえず置いておくとして)「団塊世代」以降は、
トピックスで語られておしまい!とされやすくなってます。

特に「団塊世代」は全共闘世代であるとかね。
でも、確かに多数ではあっても全員が学生運動と身近であったわけでもなく、そもそも全員が大学生であったわけもなく・・・
「団塊ジュニア」もその名称から誤解が多そうです。「オレの親は団塊世代ではない」とかね。


#あんなに人口が多いのに、1つに括れるわけないのは当然です!
 

2007/08/23

マーケ業界での技術革新⑤

 
さらに、マーケ業界での技術革新④
のつづきです。(しつこいですね、もうこれで終わりです、きっと)

====
そうそう、その前に、今、思い出したのでマーケ業界での技術革新③の補足。
当時の汎用コンピュータ用SPSSには、数量化理論が入ってなかったんだ。
で、ホストも別で、命令文もFORTRUN形式ではなかった気がする。
あと、因子分析→クラスター分析も、ホストが違うせいなのか、統計解析のパッケージが違うせいなのか、データの受け渡しが上手く出来ず、

因子得点をサンプルごとに、またパンチカードに打ち込んだりしたっけ・・・(とっても面倒でした~>笑)====

で、閑話休題。
マーケ業界での技術革新⑤に戻ります。

その後は、群雄割拠の状態。集計はETPS中心でしたが、ワークステーションのスプレッドシートを複雑に組み合わせてやったりも。
で、Win3.1導入後は色々な集計ソフトを使ってみたり。。。

そして、JIPのASSUMの登場です。待ちに待ったソフトと言えます。
ETPSで普通に出来たことが、諸々の集計ソフトでは出来なかったりしたので。
・・・高かったけど・・・
多変量解析の方は、PCで使えるExcelアドインのソフトを使ったり。

(エスミの多変量解析ソフトは今でも使ったりします、手軽だから。エスミには、コンジョイントとか共分散構造分析・AHPもありますね。あっ、別に宣伝ではないです。)

さらに、SPSSやSASもPC版が急速に普及していて使うことになりました。
(もう、この辺りの話しについては、グチャグチャで時代のあとさき・前後関係はわかりません)

どうでもいいことですが、
#私、実は多変量とか今はあまり好きじゃありません。もっと簡単なところに答えがあると思っています#統計の専門家でもないし、学者でもないので、、、多変量などはブラックボックスであり、そこを理解する/させるのが仕事ではないし、、、

#知ることは重要ですが、もうついていけません>笑
 

2007/08/22

マクロミルの動向

 
このお盆期間中は、色々振り回されました。以下の件が関係してるかもしれません。
中小は厳しい時代になるのかな?
マーケターとして、外部情報サービスを利用させてもらえばいいだけとも言えますが・・・

===

マクロミルのIR情報より、こんな面白い展開が見られました。

そもそもは、「新サービスの開始に向けたシステム開発に関するお知らせ(2007.07.06)」の中で、
「これまでのアドホック調査に加え、時系列かつ定点で実施する調査領域の強化」「消費者の日々の購買データを蓄積し、マーケティングデータを提供」との発表が2007.07.06にありました。


※この段階では、どういった方法で?どこから手をつけるの?、と思う程度であまり関心が持っていませんでした。


ところが、具体的展開として、その第1段。
商品購買調査サービスに関する共同展開についてのお知らせ(2007.08.10)」の中で、
「東急エージェンシーとの共同により、東急エージェンシーの有するQPR(家庭内スキャンパネル方式の購買情報収集消費者パネル)と、ネットリサーチのシステム/ノウハウを融合させたサービスの開発・展開をする」との発表が2007.08.10にありました。

さらに、第2段。
ニールセン・カンパニー株式会社の事業一部譲受に関する基本合意契約締結のお知らせ(2007.08.15)」の中で、
「ニールセンより、スキャントラックを始めとするPOSデータサービス事業を譲受」「これまで通りのサービスは継続し、さらにマクロミルの持つシステム/ノウハウを融合」との発表が、このお盆中にありました。


※これにより、マクロミルでも、インテージのSCI・SRIと同様のメニューが揃うことになります。
SCIとQPRでは大きく規模が違いそうですが、POSデータについては、市場規模100億円、その多くをインテージ、次いでニールセンが占有しているとの話しです。(詳細は把握していません、あしからず)


今後のマクロミルの動向が気になります。

SCI・SRIなどについては、広くメーカーが購入しているようですが、私の個人的な印象では、どうも企業トップ向けに落ち着いてしまっていて、商品企画担当者やプロマネまで落ちてきていないのかなと。ブランドまでブレイクダウンできていないというか、金銭的なこともあってできていないというか。

で、今後マクロミルがやりそうなこと(やってほしいこと?)としては、消費者パネルデータ/小売パネルデータの切り売りかな?そして、その分析(データマイニングなど)かな?

#データを手にしたら、データマイニングのサービスはしやすいよね。
#ヤフーバリューインサイトもデータマイニングをリサーチメニューに入れてきたけど、やっぱデータ持ってるかどうかは大きいよなぁ~。
#中小はClementineとか導入すれば何とかなりそう?・・・という訳には行かなくなりますね。
 

2007/08/19

会社との共生関係?

 
今現在、私は、とあるマーケティングリサーチ会社に属しています。将来はどうするか分かりません。
(そもそも業界自体が大きく変わってしまうかもしれませんね)

で、私の所属する会社と、私という【個】の関係をよく考えます。

「サラリ~マンはぁ~~、気楽な家業ぉ~と、きたもんだぁ~~~」
というのは大前提でありますが(笑
一応、希望は持ってたりもします(<ほんとか)



今の会社は、例えばリサーチメニューで言うと少ないというか、出来ないことが多くて、営業的には困ることも多いのですが、
【個】としてある程度は稼げるので、ある程度の立場を維持できてる(つもり?)わけですね。

その中で、何らかの儲けネタが見つかった場合に、会社という組織に属しているとその原資を使えるかもしれない、というのが1つあります。


それと、個人的にも、マーケティングをしていく中で、所属する会社のリサーチメニューを使えば、良い(安く?うまく?)提案が出来たりもします。

#所属する会社ではなく、別の会社のリサーチメニューを利用しても、当然ながらいいんですねどね。その方がクライアントのためになる場合も多そう。

#そうそう、場合によってはリサーチしなくてもいいですしね。マーケティングの立場から考えると「リサーチしてる場合じゃないだろっ!」ってケースも少なからずあるしね。



ということで、私は好き勝手にやっている感もあります。会社の儲けは二の次かもしれません(笑
でも、「マーケターを育てる」いや「マーケティングを楽しめる」人材は増やしていきたいなと思ってます。
※非常にミニマムなレベルですけど・・・
 
 

2007/08/18

リサーチ会社のビジネスモデル

 
リサーチ会社として規模を拡大する(ないし、必要以上に大きくなった、その規模を維持する)ためには、「とっても詰まらない【ビジネスモデル】っぽいもの」がありそうです。

例えば、消費者パネルだったり量販店パネルだったり視聴率だったりもそうかも。
「士官と兵隊」で成り立つ図式が、規模の維持には必要な気がします。
(士官が育たないことにはどうにもなりませんが・・・)

最近だと、ネット調査しかりですね。
ネット調査については、全く人を介在させない(兵隊なしで装置のみ)というモデルもあるかもしれないですね。当初、トップはこれを狙っていたのかもしれません。

そして、ネット偏重でリアルリサーチできるところが減ったがために、足で稼ぐリサーチもまた現状では、「士官と兵隊」の図式でビジネスモデルとなりえているかも。(もともと、安上がりな調査員を囲ってのリアルリサーチがまさにそうですね)


#こういうネタを考えるのが楽しいとは思っていません
#自分が士官でないことも分かっています
 

2007/08/16

ヘッドハンティング、青田買い、M&A、、、

 
ヘッドハンティング青田買いの目的の1つには、
競合企業の弱体化もあります。

※高校野球とかで、良い選手が相手校に行かないだけでもOK。要は飼い殺しでもOKみたいな感じ。


そこまで競合を意識していなくとも、自社が弱体化することを恐れていてヘッドハンティング&青田買いするというケースは多いでしょう。
そうなると、拍車がかかるわけですね。

#転職ビジネスを考えるなら、ここがポイント!かも(笑



それと、昨今ではM&A

マーケティングリサーチ業界に限ると、昨今は豊富な資金力を背景に、特にネットリサーチ派生の企業によるM&Aが活発ですね。
これも競争戦略の中で、独り占めをするには端的な方法なのかもしれません。



よく分かりませんが、リサーチ業界が再編されていくのでしょうか?上位による寡占化が進むのでしょうか?

#現状では、寡占による覇権争いがあるだけで、マーケはどうでもよくて、リサーチメニューが増えているだけだと思います。
#大きな会社にいて、その多くのリサーチメニューを理解するのは難しいのではないかなぁ?(それらに全く触れられないところにいるよりはきっといいのかも)
#そのリサーチメニューはというと、自己満足なものが多くて、クライアントのためになるかどうかは・・・これからですね
 

2007/08/15

団塊ジュニアの転職の末路・・・

 
転職マーケットと団塊ジュニアのつづき?)

「団塊ジュニアの転職の末路・・・」などと、キャッチ―で挑発的なタイトル、にしてみました(笑

が、特に状況把握してませんし、分析もしてません。
(不適切な発言が出るかもしれませんが、何卒ご容赦を)


さて、団塊ジュニアですが、

仕事に関しては、まじめに(組織人として)働いているのに重用されず、
場合によっては軽く見られ、筋を通した発言のはずが生意気に見られ、、、なんて(笑

バブルを経験した先輩とは、何だか話しがズレるし、

後輩には「時代の勝ち組」もいたりして、、、

「なんで?」なんて思ってる人が多そう。


団塊ジュニアの鬱憤は、、、まず、、、
「新卒時に、希望の職に就いていない!」・・・景気が悪くなり始めてたからねぇ~・・・
が一番の理由でしょう。
実際そうだし、そう思っている人が多いと思う。

しかし、あえて苦言を呈すなら、就職活動時にどう考えたかです。
やりたい「職種」があったのか?「業種」だけで選んでなかったか?不景気の時ほど、「寄らば大樹の陰」「将来性より安定性」志向になっていなかっただろうか?

(大樹に行けなかったことに劣等感がある?)

ま、そんな過去のことはどうでもいいが、今とこれからのことをどう考えるか。。。




・・・そして今、売り手市場。

しかしこれ、実は、どこも働き盛りの年代の手が足りないだけで、あなたという【個】が欲しいとは限りません。人材が流動化してるだけとも言えます。

それがヘッドハンティング(風)だとしても、大きくは変わりません。
ヘッドハンティングなのか青田買いなのか・・・・・・・・・
 

 

2007/08/14

無敵・・・の意味

 
ネットの世界(ネットでの議論に関して)では「無敵」な人って多いですね。
リアルに顔を突き合わせてないからねー。
「パソコン通信」と言われてた時代にも、いっぱいいましたねー。実際に会うと、ごくごく普通の人というか、どちらかというと気が弱い人の場合もあったりと・・・


で、「無敵」にも、大別して2種類か3種類いるかな。

・1つは、本当に強い人。強いといっても押しが強いとかではないです。論点が明確で、きちんと相手を説得できる人。

・もう1つは、その人柄がにじみ出てるためなのか、周りが皆、敵でなく味方になってしまうような人。

・そして最後の1つが一番厄介。誰もその人と絡みたくない、敬遠したい人。敵にさえなりたくないってことね。

ネットでは3番目が多い気がします。
まあ、レベルによりますね。全てに於いて、この3つのいずれかに分類されるという訳でもないし。


ただ、「無敵」=表層的な敵がいない状態、を示す言葉だとすると、3番目しか「無敵」を言い得ていないのだろう。


#テキストだけでの議論は難しいね。テキストの方が誤魔化しがきくので、私はレポートで多用します(笑
 
 

2007/08/06

マーケ業界での技術革新④

 
マーケ業界での技術革新
マーケ業界での技術革新②
マーケ業界での技術革新③
のつづきです。まだ続きます(笑


社会人になってから、集計はJIPのETPS。

大学でTSSに慣れたとこで、またパンチカードに(涙
JIPに出向いていっての作業なので面倒でした。
でも、データクリーニング・論理チェックまで(ETPS12/15→20)できるし、集計(ETPS50)に関しては格段に優れてて、複雑な集計も可能に。

JIPもすぐにTSS端末が導入され、事務所で作業できるようになりました。
自宅からも【電話カプラ】でできましたし(笑

多変量は、JIPではADDLっつうものでした。
1回まわすだけで結構な値段でしたので細心の注意を払いつつしましたよ。

社内ではホストコンピュータのSASを導入し始めてたりしましたね。
 

2007/08/01

「不都合な真実」なのか?

 
 
『環境危機をあおってはいけない―地球環境のホントの実態』
(原題: The Skeptical Environmentalist)
ビョルン・ロンボルグ著


そういえば、この件には触れてなかったかも。
どっかで書いた気はするが・・・・・・

ここ数年で、一番インパクトのあった書籍です。
が、、、、、、、、、感想は上手く言えません。


もう1回読むか~~~
(読み流せないんだよなー、時間的余裕があればいいんだけど・・・)



特にリンク貼りません。調べてみてください。
是非ご一読をお勧めします。





(参考?)
#不都合な真実(アル・ゴア)はまだ見てません。
http://www.futsugou.jp/